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【スタッフブログ】 株式会社 フーム空間計画工房 北海道札幌市中央区の一級建築士・建築設計事務所

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2015年 02月 27日

セルフ工事の意味

昨年秋から今年の1月まで工事をしていた小樽のお宅に大元工務店の大元さんと伺ってきました。この日は表札や小物の取り付けなど。雪融け前で外工事が残っていますが、室内ではさっそく薪ストーブを焚いておだやかな生活が始まっています。写真はお昼に手作りのサンドイッチをごちそうになっているところ。素敵な器や家具のコレクションに囲まれて幸せなひと時です。
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退職され本州から地元である小樽に戻られたご夫婦のお宅です。今回、室内のオイルステイン塗装としっくいの塗り壁、キッチンレンガタイルはセルフ工事を提案しました。もちろんコストダウンの目的もありますが、素材の肌触り、安全性、メンテナンスの方法など、参加することで目的を深く理解できるのが最大のメリットです。見えている梁や柱、家具や階段に至るまで、着色はすべて建て主さんです。
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オイルステイン塗装のシーンです。大きな板材は工務店さんの作業場をお借りして一気に進めていきます。驚くことに塗装屋さんが仕上げるよりも感じよくなります。板に古いじゅうたんを張り付けたものでごしごしこすると、ムラにならず木目もきれいに仕上がるのです。住み始めてからもキッチンの天板などはセルフメンテナンスをお願いしていますが、この面積ができるのですから何の心配も要りません。
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塗り壁のレクチャーを左官屋さんに受けているところです。なかなかこのような対応をしてくださる職人さんはいないと思います。いつも本当にありがたく思います。左官は難しい作業ですが、最初は目立たないクローゼット、次に寝室と、少しずつ進めていくうちに慣れてきます。大きな階段吹き抜けは職人さんに任せるなど調整します。お休みを返上しての作業は本当に大変だったと思いますが、やった人にしか分からない価値があると思います。

玄関土間と階段です。土間のタイルも建て主さんに埋めてもらいました。
アイアン手すりは最近フラットバーから丸棒にすることが多くなってきました。
階段を宙に浮かせる造りは玄関に広がりを持たせるためで、吹き抜けから光も降りてきます。箱型の階段ではこの間取りは成立しないと言っても過言ではありません。
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こちらは渋いストーブコーナーです。フームでは珍しいモダンなデザインですが、横からも炎が楽しめます。このお宅は1階にダイニングキッチンがあり土間スペースに隣接していますので、ストーブクッキングを楽しみながらくつろぐことができます。

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最後に、2階のリビングからの眺望です。北に小樽港、南に十字街を望むすばらしい場所です。初めてお会いしてから3年、土地探しから始まり、長いようであっという間のお家づくりでした。毎日こんな景色を眺められるなら何も要りませんね。家を建てることの面白さを改めて実感させて頂きました!

by humu_sapporo | 2015-02-27 18:34 | □タカダ ゴロウ


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