【スタッフブログ】 株式会社 フーム空間計画工房 北海道札幌市中央区の一級建築士・建築設計事務所

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2012年 11月 07日

土間とストーブと蓄熱

11月3日土曜日の午前中に市内のお宅を引き渡しました。
住宅部分30坪(15坪+15坪)屋根裏付きの住宅です。いつもとちょっとだけ違う新鮮なテイストなのでご紹介したいと思います。
フームにしては珍しい急こう配の三角屋根のデザイン。
屋根はアスファルトシングル材で葺かれています。一見落雪屋根に見えますがれっきとした無落雪です。ただ風によってできる雪庇だけは防げません。一方板金屋根より雨音が静かで耐久性も優れていると言われております。フームでもすでに10年以上の実績があります。
外壁は北海道産のカラマツを荒挽き板を、炭焼き工場のプールで木酢液に漬け込んで仕上げる天然由来のものです。というか森での伐採から建材の仕上げまで道央の一つの町で完結しています。
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手前に置いてある板材は建物を建てるために伐採したイタヤカエデやセンノキなどの広葉樹。カウンターやテーブルに有効に利用しようと検討中。
玄関前にウッドデッキとポーチ屋根をつけました。
屋根は光が透るようになってます。冬は雪が載ってしますが。
ウッドデッキは決して耐久性の高いものではありません。10年程度で結構手直しが必要となるでしょう。しかし今までご自分でメンテされる方が意外に多く感心させられます。
ドアを開けると玄関土間と階段ホールなどすべて一体の土間空間となって広がります。趣味と実益を兼ねて楽しみなのは薪ストーブ。選んだのはノルウェー製のもっとも小さいストーブで、熱量が比較的小さく薪の持ちもよい優れモノです。フームのお客さんでは一番人気です。一見暖炉風の炎が沢山見える大きなストーブは熱量が多すぎてオーバーヒートしがちで結構扱いが大変です。
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正面右側はユーティリティーです。トイレ、洗面、浴室です。
浴室は年々改良に改良をくわえ今の形になりさらに進化中です。仕上げは青森ヒバ、浴槽は高野槇です。
木の浴槽はカビとの戦いですが、浴室の環境を徹底的に良くし、さらにカビの原因になるシャンプーの処理などうまく処理することで10年以上たっても美し浴室を保つことができます。本日はまだ未使用な状態ですが記念撮影ということで。
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階段を上って2階に行きます。
採光、耐震性、換気、痛風上有利でかつ天井高さがゆったり取れるので二階にリビングダイニングを持ってくることが多いです。とくに今回は屋根勾配が急なので必然的に天井高さが取れるため開放的で立体的な空間利用が可能となります。
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今回のポイントです。いつもの壁、天井のプラスター塗り壁ですが、この石膏系の材料を寝るときに15パーセントほど魔法の蓄熱材量を混ぜて粉ね、塗りあげました。この効果によって暖房エネルギーを2割程度、最大3割削減されることが確認されております。この蓄熱材は万能ではなく、家にいる時間が長い、日当たりが良い、薪ストーブがあるなど生活発熱が多いほど有利に働きます。手前のちょい悪イケ面風がオーナーさんで奥が担当の高田吾朗です。
キッチンもいつものごとく大工さんによる現場製作もの。これもすでに10年の実績です。ちょっとした気の使い方でほかの素材よりメンテナンスしやすいということに気がつきました。ガステーブルは久しぶりにドロップインコンロです。魚焼き機が必要ない人には便利です。
また背面のレンガも定番で野幌のレンガ工場で選んできたものです。今回はかなりおとなしめに貼っていますが職人によってずいぶん味がかわります。
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反対側が子供部屋と小さな和室。天井高さが一番低いところで1,8メートルしかありませんが、そのおかげでロフトがフルに使います。
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ただいまロフトに取り付ける手摺の高さを確認中です。引越しまでに階段の手すりと似た形のものを取り付けます。
作業服を着ているのが大元さん。このお宅の施工を受け持った人です。毎年3棟くらいお願いしております。
大工さんも含めフームの仕事が慣れているのでいろいろ助かります。
オーナーさんご夫妻はもともとランドスケープ関係の仕事をしていてこれからの庭作りがとても楽しみです。ランニングコストも含め機会があればご紹介したいと思います。
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by humu_sapporo | 2012-11-07 19:28


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